2006/05/08

西風の会

西風の会

今年度から、西風通信を再開することにしました。何でもいいから投稿してください。

まず初めは、西風の会の設立について書いてみたいと思います。西風の会は、1984年12月に新谷のり子チャリティコンサートに参加した人の中から産声を上げました。その時の世話人がクリスチャンである私と中村君でした。私は代表に、中村君が幹事長になりました。

会の名前は、中村君が毛沢東語録より「東風は西風を圧す」という言葉を選びました。今は冬の寒さの中にあるが、やがて春が訪れるであろうと言う意味です。正式には「高知「精神」病者」の会というものでした。

会の発足からすぐに、私は東京神学大学に精神障害者として入学しました。休みは高知で過ごしましたが、その間は、中村君が会の運営に当たってくれました。月2回の例会は休むことなく続けられました。

東京神学大学卒業後は、私は高知教会・香美教会を経て瀬戸キリスト教会の牧師をしています。そして結婚をし、中村君の状態が悪くなるに従い、会の運営は、私たち夫婦が当たるようなりました。

発足から13年間あまり西風の会は休むことなく続けられました。この種の団体からすれば息の長いグループになるでしょう。何となく続いたという思いもありますが、それには理由があります。

会の発足から、この会は規約というものを持ちませんでした。行政からもどこの病院からも、援助は受けませんでした。自立した会として、会員の献金にのみ頼り運営してきました。

会の約束事としては、二つのことがありました。まず、会の中では思想・信条については、一切話さないことと、薬は必ず飲むことの二つです。後は一切自由です。何をしても良いことになっています。

会に集まる人々が、それぞれのリズムで参加できる、というのがその趣旨です。そしてとにかく楽ければよいということを、最優先にしています。何をしていても自由というのが、この会のモットーです。 
ですから、例会は、世間の常識からすれば、無茶苦茶かもしれません。各自が好きなことをしています。タバコを吹かせて話し合っているグループもあれば、ただひたすら昼食の準備をしている会員もおります。ぼんやり寝そべっているグループもあります。 

とにかく各自の主体性にすべてを任せています。会員には三ヶ月に一回案内を送るだけです。会への出欠はとりません。来たいときに来ればよいのです。毎回欠かさず来る人もおれば、何ヶ月に一回という人もおります。
それに、各自のプライバシーは完全に守ります。会員相互といえども、住所や電話番号教えることはありません。通っている病院も問いません。

あなたも気楽に西風の会に出てみませんか。