2006/05/20

Re:自己決定能力と自己負担は別の問題では?

私の身の回りにいる生活保護を受けている人たちの生活レベルは必要にして十分ではないかと私は感じています。私は扶養家族ですが、家内の収入は月10万円です。食費は二人で月3万円程度です。医療費は糖尿病なので月2万円を超しますが、障害年金で十分に賄える範囲です。光ファイバーが敷設され、テレビ、電話、インターネットをセットで利用しているのが唯一の贅沢かも知れません。私は質、量共に満たされた生活をしていると感じています。
 私は現在の福祉の水準は必要最小限度を満たすものであり、働かない(働けない!)以上それで満足すべきではないかと思っています。「障害者だから何でもただ」という世界はむしろ障害者の自立を妨げる世界だと思います。
 障害者だからこそ、障害者のためにどれだけの税金が使われているかを知るべきです。そのためには1割程度の自己負担をするべきだと思います。精神科の自己負担は障害年金から比べればわずかなものです。
 差別の恐ろしさは、障害者の自己決定権が認られないところにあります。経済的に自立できない人、自己決定をできない人もいるのが現実ですが、少しでも前を向いて進まなくてはならないと思います。
 障害者の置かれている世界は、それなりに恵まれた世界だと私は感じています。お金がないからこそ、お金がかからない時間の過ごし方を考えることが必要です。例えば私は週3~4冊の本を図書館から借りてきています。
 障害者の置かれている世界は、35年間~40年間働きづめで働いてきた人たちの定年後の生活を現在すでに享受していると考えられます。
 現実の障害者の置かれている世界には様々な問題がありますが、先ず障害者の方から、被害者意識を捨て去らなければならないと思います。差別と言えば総てが正当化される時代はすでに過ぎ去ったと思います。
 時代は障害者に一市民としての権利を認めるが、障害者にも一市民としての義務を求める時代に変わってきたと思えます。

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