2006/05/29

ブログは社会変革を起こすか

 友人から盛んにブログを立ち上げることを勧められていた時には、ブログに対するイメージが湧かず躊躇していましたが、新聞の書評に将棋の羽生さんがブログ進化論について書いるのが目に付き、早速図書館からかり出してきました。その時に強く印象に残ったのは、ブログには質的に全く新しい文化と政治体制を創り出す可能性があることに触れられていた点でした。 我々団塊の世代は、大なり小なり全共闘運動に影響を受けていますし、その結果が学園に崩壊をもたらしただけなのを知っています。結局我々の世代が残したのは管理教育だけであったのかも知れません。就職し、会社人間となるしか他に生き方を見出すことができず、バブル崩壊へ一気に突き進んでしまいました。 日本はバブル崩壊で従来の社会システムが既に制度疲労を興し、有効に機能しなくなったことを骨身に染みて味わわされましたが、新たな社会システムを創造するには至っていません。世界的規模でも、民主主義が唯一正当な政治システムではないことが明らかになってきています。 新たな政治システムは既にどこかで唱えられているのかも知れませんが、現在の社会を支えているマスコミはそれを抹殺してしまうでしょう。だからこそ誰でもが発信でき、誰でもが受信できるブログが新しい社会システムを作り出す起爆剤になる可能性があります。 明治維新の時に、議会制度をイメージできたのは坂本龍馬を始めとする一部の浪士だけでしたが、自由民権運動が起き、日本帝国憲法が制定され、帝国議会が開催されました。 議会という概念は一度示されれば、目から鱗で、たちまち社会に取り入れられました。民主主義も敗戦でアメリカから日本に移植され、今では日本人の常識になっています。おそらく新しい社会システムも目から鱗のようなものだろうと思います。 私はブログ民主主義を読み感動し、高知市に対して調停を申し立てるのに会わせてブログを立ち上げました。従来の市民運動論からすれば、市役所に乗り込む、ビラを配る、マスコミに取り上げさす、政治家に頼む、そして最後に役人と政治的な取引をする、それでも和解できなければ裁判所に訴えるという道筋を辿るのでしょうが、今回は先ず裁判所に調停を申し立てることから始めました。ブログがどれだけの力を持つかは全く分からないのですが、分からないのなら先ず実行してみるのも新しい市民運動のスタイルだと思います。 ブログの世界の住人になってまだ1ヶ月半ですが、ブログの世界に新しい社会を創造する力、社会変革を引き起こす力が宿っていることを信じたいと思います。
西風の会 (調停)西風の会 HP、 瀬戸キリスト教会 HP