2006/06/10

ブログ村では情報公開を原則に

 高知県の掲示板運営委員会事務局が、掲示板から削除した書き込みの内容に問題はないが、不適切なリンクが張られていたので削除したとの回答を掲示板に書き込みました。掲示板に書き込みをしたのは、事務局の対応としては一歩前進ですが、ブログ村に移住して2ヶ月未満の私には、掲示板の書き込みを巡って、3年前に何かトラブルが起きたらしいということしか分かりません。 事務局には内容に問題がない書き込みを削除した理由を明記する義務があります。ブログ村で3年前に起きた事件は既に時効だと思えますが、それに拘るのならば、過去に起きたトラブルに関する情報を開示し、削除するに至った判断の根拠を明示する義務があります。私には「由らしむべし、報せるべからず」と言う役人体質が反映されているとしか思えません。
 事務局が書き込みを削除したのは、外形的には検閲を禁じる憲法21条2項に反する行為であり、それが正当であることを立証する義務は高知県側にあります。過去のトラブルにより掲示板を一時閉鎖せざるを得なかったトラウマが運営委員会や事務局にあるのでしょうが、発想を変えてブログ村の常識に委ねてみたらどうですか。ブログ村の住人が玉石混淆の情報から必要な情報を選別するのは個人の自己責任だからです。しかし、情報が開示されていなければ、判断する材料すらありません。 事務局が情報を公開しなければ(個人情報保護法で保護される情報は除く)、ブログの世界に、高知県は県が運営する掲示板の書き込みを検閲しているという噂が広まるでしょう。高知県民の税金を使い運営している県の掲示板が、高知県の不名誉な噂をまき散らしていると知れたら、納税者からの批判は免れないと思います。
 高知県は知事自身がブログを立ち上げ、県が掲示板を運営しているぐらいですから、ブログの世界に対して好意的であると推察しています。ですから、ブログ村では情報公開を原則にしてください。情報が公開されなければ、様々な疑心暗鬼を引き起こし、問題解決への道が閉ざされてしまうからです。