2006/05/08

料理教室奮闘記

料理教室奮闘記

最近の料理教室は様変わりをしました。マドンナM嬢につられて新しい人が来るようになりました。堀代表夫妻は材料の仕入れだけをしています。西風の会には堀代表だけが1時まで出ています。

 最近は世話人Kさんが献立を立てています。色々注文が多いようですが、出来るだけ皆の注文に応じているようです。

 最近はコスト削減で、以前より質量とも落ちるかもしれませんが、会費は200円台です。それから、堀代表は仕事があるので1時までしか出ることが出来ません。

西風の会も代替わりが始まったのかなーと感じています。料理教室を始めてから約10年になりますが、少しずづ堀代表の手から独立してきたようです。


 自分たちの好きな物を腹一杯食べようと言うポリシーは変わりませんが、男の料理に変わってきたようです。
 お米を洗うのはKさんの特技です。そして、男連中が慣れない手で包丁を握り、ガスレンジを使っています。
 ですから、ひたすら簡単な料理ですが、自分の手で作るところに意味があると思います。
 最初は慣れなくて、炊き込みご飯のお米と具の割合を間違えてしまったりしましたが、今は炊き込みご飯は定番のメニューになっています。  
 人数があらかじめ分からないので、お腹が一杯にならないときもあるようですが、楽しい一時を得ることが出来ます。


 デェイケアーと違うところは、自分たちで食べる分を自分たちで作るということです。
 このことは大切なことです。他人に依存するのではなく自分たちの力で事を成すことは自立の第一歩です。
 精神障害者は障害者と言われているように完全に自立することは出来ないかもしれませんが、自立に向かって歩み始めることが重要です。
 その意味で、この料理教室が自立し始めてきたことは大きな進歩だと思います。
 確かに、眞知子夫人がやっていた頃から比べると人数が減ってきましたが、その分自分たちでしなくてはならなくなってきました。
 最初は料理教室が崩壊するのかなーと言う思いもありましたが、しぶとく生き残っています。
 そして、精神病者の精神病者による精神病者の会というポリシーは保ち続けられています。
 このポリシーが崩れてしまうと西風の会の存在理由がなくなります。それこそデェイケアーと何ら変わらないものとなってしまいます。


 西風の会は自主独立の会です。自分たちの小遣いを出し合い、自分たちの活動費用に充てるのが会の趣旨です。
 その点に関しては、行政や病院依存の会とは明確に一線を引いています。これは、自分たちの未来は自分たちで切り開いていくという思いがあるからです。
 精神障害者になったことは確かに辛いことです。しかし、そのことに負けてはなりません。
 私たちも憲法で保障されている健康で文化的な生活を送る権利があるのです。
 そのためにも、私たちは力を合わせて立ち上がらなければなりません。そして、自らの力で歩み始めましょう。