2006/06/27

医療費の上限を年間支払額に対しても設けよ

 ヨン様を見ていて思ったのですが、韓国では手術の前に手術代を前納するために、家族が四苦八苦していました。日本では想像できない風景なのですが、おそらく医療費の前納が世界の大勢で、日本みたいに先ず手術を行って、手術代はその後に考えれば良い国は少ないと思います。
 国民皆保険制度は、戦後の日本が誇るべき制度だと思いますが、それが崩れかけているのが現状ではないでしょうか。
 月額の支払い上限額が定められており、高額医療費は払い戻されますが、短期で治る疾患ならばそれでよいのかも知れませんが、長期にわたる疾患では家計に与える影響は重大です。
 母親が大動脈瑠が破裂しそうになり緊急手術を受けましたが、入院期間は2ヶ月くらいだったように思います。手術代、入院費があまりにも安いので逆に驚かされました。
 一方、内科で入院した場合はそうはいかないだろうと思います。入院期間が長期になると予想され、医療費の負担はかなりになると思います。
 さらに、慢性の疾患、インスリン療法、抗ガン剤投与等では、月ごとの支払額が高額医療費で払い戻されたとしても、長期間払い続けなくてはならず、家計に及ぼす影響は多大なものとなります。
 解決法として、実際に支払った1年間分の医療費を合計して、高額医療費払い戻し上限額を適用する制度を創設すればよいと思います。
 例えば支払った医療費が月額上限額の半年分を越えれば払い戻しをするなどが考えられます。
 このように、慢性疾患に対す医療費の上限を年間支払額に対しても設けるのが、医療難民を防ぐ具体的な制度改革になると思います。