2006/07/11

北は拉致した人々を解放せよ

 横井めぐみさんの夫であった金英男さんと母親との対面シーンが北朝鮮から流れてきましたが、北朝鮮宣伝映画、脚本、演出 金正日、主演 金英男、主題 「同胞愛と人道主義」のように見えました。
 韓国で北朝鮮に拉致された人は1000人近くいるのではないかと言われていますが、北朝鮮は拉致の事実を認めません。盧武鉉大統領、韓国政府も拉致に対して腰が引けているように思えます。
 日本でも、拉致は公式に認めまられない長い期間がありました。1ジャーナリストの執念と拉致被害者家族の粘り強い闘いが政府を動かしたのです。
 小泉首相が北朝鮮に行き、金正日主席に拉致を認めさせたので、拉致の事実が初めて公式に認められたのです。革新政党の中ではそれでも拉致の事実を認めたがらないところもあったぐらいです。
 日米首脳会談ではブッシュ大統領が北朝鮮の拉致に触れ、小泉首相に言質を与えました。G8外相会談でも拉致がテーマに取り上げられました。おそらくG8でも話題になるでしょう。
 韓国では、親北朝鮮政策を取り続けている盧武鉉大統領は、今回の対面で幕を引こうとしているようですが、韓国の世論がそれで納得するかどうかは分かりません。
 日本においても、在日コリアン団体の民団と総連がトップ会談をして和解を宣言しましたが、北朝鮮のスパイの在日コリアンに対する政治工作ではないかと疑われています。結局、民団の河団長は和解宣言を白紙撤回せざるを得なくなりました。
 北朝鮮はテポドン2の発射準備をすることで瀬戸際外交に打って出ましたが、かつて、民主党の大統領から勝ち取ったような譲歩を、ブッシュ大統領から引き出せれるとは思えません。
 現在の北朝鮮の置かれている状況は、日米開戦前の日本が置かれていた状況に非常に良く似ています。余り北朝鮮を追い込みすぎると、北の将軍様は何をやり出すか分かりません。
 国際的な対北朝鮮包囲網を完成させ、北朝鮮に中国の属国として生き残る道を模索させるのも一つの解決策かも知れません。中国が相手ならば、拉致問題を解決する道も開けるかも知れないからです。