2006/07/11

お酒を飲む時は代行運転を頼んでからにせよ

 20年前、下司病院に入院していた時代のことですが、アル中仲間の夕方の楽しみは、夕刊に出ている飲酒運転で検挙された人の名前を見ることでした。「あの馬鹿が掴まっている」と嬉しそうに歓声を上げていました。
 アル中の飲み仲間で、飲酒運転で検挙された者は、常識的にアル中と見なされるからでしょうか、仲間を見つけた嬉しさからでしょうか、異様な雰囲気が醸し出されたことを覚えています。
 高知新聞が飲酒運転で検挙された人の名前を公表しなくなったのは、個人情報保護法などとは全く関係もない昔のことです。未だに高知新聞社の真意が分かりかねています。
 高知県では飲酒運転で検挙された者は即懲戒免職と定められたからも、公務員の飲酒運転が続きました。管理職、教員までも年に何回か検挙されています。
 公務員が懲戒免職になれば、先ず普通の職場では雇ってはくれないでしょう。肉体労働をするしかないでしょうから、収入は何分の一かに激減するでしょう。
 退職金、年金を合わせれば、失ったお金は5000万円を超すのではないでしょうか。一方、代行運転を1万円で雇うとすれば、飲酒運転で検挙される確率が1/5000以上ならば元が取れる計算になります。
 もし、人身事故を起こせば、人の生命を傷つけるばかりではなく、刑務所の中の生活を味わわなければなりません。
 こんな馬鹿馬鹿しい賭は子供でもしません。その様な子供でも分かることが分からなくなるのがお酒の世界です。
 お酒を飲むときには、飲み屋に車のキーを預け、代行運転で送り帰してくれるように頼んでからお酒を飲むぐらいの常識を持って欲しいものです。
 自分だけではなく、家族も路頭に迷わすような馬鹿馬鹿しい賭をする愚か者にはならないように自重するべきでしょう。