2006/06/18

高知県は合理的な対応をせよ

 私はブログなるものの存在を知り、自ら始めてみたのは2ヶ月前ですが、ブログの世界に新しい可能性、新しい世界を創り出すエネルギーみたいものを感じています。ブログは誰でもが発信でき、誰もが受信できることが大前提です。グーグルは中国では中国政府の軍門に下りましたが、自由主義、民主主義国である日本では中国のような情報管理を認めてはならないのです。
 私たち団塊の世代は、全共闘運動で深く傷ついているので、過剰に反応する面があることは否定しませんが、権利を一度手放すと、それを取り戻すためには膨大なエネルギーが必要、時には取り戻すことが不可能になることを身をもって味わわされているのです。憲法でもそうですが、原理、原則を一端揺るがすと収拾が付かなくなります。
 実質的に高知県が管理する掲示板で、情報管理を一度認めたら、それが前例となり、代々引き継がれていくのが、日本の官僚制度の特徴です。役人は転勤しますが、前例は金科玉条のごとく役人の言動を縛り続けるのです。悪例を今絶たなければ、抗議があったが、それが認められなかったという前例が残ります。
 少なくとも、掲示板の閲覧者は、このような議論があったことを記憶しているわけですから、曖昧な決着は許されないと思います。私はことの経緯を全く知らないがゆえに、高知県の対応が地方自治体として非常識(法的合理性に欠ける)、運営委員会の運営が非民主的に思えます。