触法精神障害者の再犯防止に思う
触法精神障害者の再犯防止に思う (02/06/10)
私は躁鬱病でアルコール依存症の精神障害2級者です。精神障害者団体「西風の会」の代表をしています。
私が初めて精神病院に入院させられた今から30年前頃は、精神病者は外来ではなく鉄格子の中に入院をさせられました。精神病者は精神病者であるという理由だけで何十年も社会から隔離されるのが当然のような時代でした。法を犯した精神病者は一般社会から隔離されて一生を送るのが当然でした。
それが外来中心の医療に変わり、法を犯した精神障害者も社会に復帰出来るようになりました。その中のごく少数のものが再度法を犯すケースが最近目に付くようになりました。それに対して社会は戸惑いを受けながら対処しなくてはならなくなってきました。
私は法を犯した者はたとえ精神障害者といえども健康な者と同じ刑に服さなければならないと思います。病気に対する治療は医療刑務所の中で受ければよいのです。社会がこの当然なことをしないがゆえに精神障害者に対する差別が助長されてきたのだと思います。
私達はなにをするか分からない特別な者として社会から差別されてきました。その根元は精神障害者が社会の一員として守るべき義務を免除されてきたところにあると思います。
私は、精神障害者も社会の構成員として当然守るべき義務を負っている事を認知していただきたく思います。
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