2006/05/08

憲法改正 

(06/5/5)
日本が世界の国の中で好感度ナンバーワンだそうですが、平和憲法と高度経済成長に対する憧れのようなものが背景にあると思います。確かに、世界の現実、特に中国、北朝鮮の軍事的脅威に対抗するためには日米同盟に頼らざるを得ないのが現実的な判断かも知れませんが、平和憲法が日本の軍事大国化を防ぐ力になってくれています。日本国憲法は進駐軍の手によって造られたのは事実かも知れませんが、戦後半世紀、日本に平和と繁栄をもたらしてきたのも事実です。
 憲法改正は現実の社会の要請から来たものではなく、むしろイデオロギー的な側面が強く感じられます。国旗・国家法案では政府は教育現場に同法を持ち込まないと約束しながらも、教育現場に持ち込まれ、大混乱が引き起こされています。憲法9条を改正するのが現実「自衛隊は軍隊である」を追認することになるのかも知れませんが、憲法が改正されたらどの様な拡大解釈をされるか予測できません。かつて歩んで来た道を再び歩み始める恐れを強く感じさせられます。
 日本の繁栄は愚直に平和を守ってきたところにあります。平和憲法が日本の世界に対し明確なメッセージ「日本は再び軍事大国化しない」を発信しています。世界の常識からすれば風車に向かうドンキホーテーのような国、日本に誇りを持ちたいと思います